敵(生息地)を知り、己(強み)を知れば百戦危うからず
婚活マーケティング第3章、いよいよ最終話です。
本記事では、自分のターゲットにどう戦略的にアプローチしていくのかについて考えてみたいと思います。
S:セグメンテーション(市場の細分化)
T:ターゲティング(目標を定める)
P:ポジショニング(自分の売り方を考える)※本記事のテーマ
ここでは、戦略を①どの領域で②どう優位性を作って戦うのかと定義します。
1:ヒット率=(出会う人数)×(結婚対象な確率)×(付き合ってもらえる確率)
婚活で戦略的にどうすれば効率的に好みの人と付き合えるようになれるかを考えるには、まず成約に至る過程を因数分解する必要があります。
ここでは、成約確立を以下のように定義しました。
ヒット率=(出会う人数)×(出会った人が結婚対象である確率)×(お付き合いに発展する確率)
例えば、出会った人の内、その人が好みである確率が5%、そこからお付き合いに発展できる確率がさらに10%なら、200人にアプローチアプローチしないといけなくなります。こういう力技も時には必要だとは思いますが、どうせならもう少し効率的にしたいものです。
その為には、(出会う人が好みである確率)が高いフィールド、かつ(その人が付き合ってくれる確率)が高くなるような競争優位を持たなければなりません。
では、ここからは具体的にこの二つをどうやって上げるかについて考えてみたいと思います。
2:自分の強みを活かせるフィールドを考える
人間の本能って面白いもので、他人を評価するときは絶対値ではなく相対値でどうしても評価してしまう傾向があります。
学校時代なんかを思い出していただければよくわかると思うのですが、いつだってモテるのは「クラスで一番運動神経が良い」とか「クラスで一番格好いい」人ですよね。
隣のクラスだとその人は3番目かもしれないのに。このように往々にして人間は、身近なグループの中で地位が高いものを好きになってしまう傾向があります。
何が言いたいかというと、ちゃんと自分が優位性をモテるフィールドを選んで戦ってますか?ということです。
例えば、10人の男女がそれぞれ一つのグループにいたとしたら、通常上位3人程度に女性は集中してしまいます。これが女性の本能なのかどうかはわかりませんが、女性をゲットする資格があるのでせいぜい集団で上位2~3割程度の人材になります。
そのため、私はフツメンなので、出会いを求める場合は、例えば街コン等の容姿が最重要ファクターになるフィールドは選ばないようにしています。
それよりも、例えば英会話社会人サークル(英語が流暢に喋れるだけで結構モテる)や、読書会や経営勉強会サークル(海外大学院、MBAという肩書を持っているとそれだけで注目度が上がる)等、自分が集団の中で上位2~3割に入りやすいであろうフィールドを選択するようにしています。
また、こういったサークルは一発勝負ではなく中・長期で人間関係を築けるので、容姿以外の、性格や愛称なんかの影響度が高くなるというのも特徴です。
また、婚活パーティーなんかも、ハイスぺだとそれだけでとりあえず選んでもらえるので利用価値はあります。
ただ逆にいうと、婚活パーティーは上位2~3割が下位を搾取する構図になっていますので、優れた容姿やハイスペックなど分かりやすい勝てる要素が無い場合は時間と金の無駄と割り切って別のフィールドを選ぶべきです。
このように、自分の強みを意識して戦うフィールドを選ぶのは非常に重要です。
いくら本当は性格がよくても、相手に意識してもらえないとスタートラインにも立てないので、自分の有利に戦え、商品価値が効果的にアピールできる場を探すようにするとヒット率が格段に上がります。
上位30%はむつかしくても、最低でも上位50%以内に入れれば、まだチャンスはゼロではないと思いますので、自分が勝てるフィールドを戦略的に考えましょう。
3:好きなあの子が生息しているフィールドは?
いくら勝てるフィールドがあっても、そこに自分の好みの女性が居なければ意味がありません。第1章のセグメンテーションで好みの女性のカテゴリーを特定したら、今度は彼女たちの生活圏を考えて、生息している可能性が高いフィールドにアプローチしましょう。
以下に、ざっくりフィールド別の所感を書いてみました。
①社会人サークル:サークルごとに特色があり、一番好みの異性を狙いやすいフィールドだと思ってます。私の場合は、バリキャリ女性や自営業の女性がターゲットなので、英会話サークルや経営勉強会のような所は自分の強みが発揮でき、かつ生息可能性が高いフィールドなので、積極的に参加するようにしています。勿論、出会い目的を露骨に出すと嫌がられますので、節度あるアプローチをこのフィールドでは心掛けます。
②婚活パーティー:コンセプトパーティーで面白そうなものがあれば、積極的に活用しています。逆に、普通の婚活パーティーは、良くも悪くも街中から無作為に抽出した感じになってしまい、非常に効率が悪いのでよっぽど暇ができた時しか参加しません。
③合コン・紹介:友達は似通った人が多い法則で、これも紹介者が好みの特性を持っている場合は極めて有効なフィールドだと思っています。私の場合は、社会人サークルで好みに近い女性と仲良くなり、合コンや紹介をお願いして芋づる方式に好みの女性にアプローチする戦略をよく使います。
④婚活サイト・紹介所:これについては、特定の女性というよりも広くマスアプローチをするフィールドだと思います。婚活サイトは手間はかかりますが大きい母数の中からピンポイントで好みの女性を抽出できるので、コストも安いので登録だけでもするべきだと思っています。逆に、紹介所は、コストが高いにかかわらず、肝心の性格は会うまで分からないので、性格重視の場合はフィールドとしては効率が悪いと考えて登録していません。
4:時には搦め手も考えてみる。
経営戦略の考え方の一つにニッチ戦略というものがあります。
これは、万人受けするマスマーケットを狙うのではなくて、あえて特定属性を持つ少数マーケットを狙う戦略です。
婚活市場の面白いところは、各人がそれぞれ別々の好みを持っている事です。容姿や年収などの分かりやすい数字が好きな人もいれば、マニアックな何かを持っている人が好きな人もいます。
具体的に言うと、10人いたら7~8人には見向きもされないけど、1~2人ぐらいにすごく受ける何かを提供できれば、分かり易い強みを持っていなくても戦うことが出来ます。
例えば、私は所謂オタク女子になぜか惹かれる傾向があります。漫画のJojoが好きな女子を見つけたら、それだけで好感度が2割増しになります。
このように、正攻法で戦ってもちょっと厳しいかなと言う場合は、少人数受けする搦め手を使うのも有効な戦略だと思います。
何をするにしろ、大切なのはどうやって自分を差別化して他の競合に対して競争優位を築くかです。
これは余談ですが、これほどイケメンブームになってしまい、容姿のハードルが上がってしまったのは、メディアを通して世の中に最高級のイケメンがあふれかえってしまっているのが一つの原因じゃないかと思ってます。
そりゃあ、毎日雑誌やテレビであんなに格好いい人たちを見てたら、街中にいる普通の人なんてゴミに見えてしまいますよね。
ちなみに、私は留学時代テレビも雑誌もない中で、所謂アジア系美人をほとんど見ることがない生活をしていたので、たまに街中でみかけるちょっと可愛いアジア系を見かけただけでめちゃくちゃテンションが上がってました。
日本にいると、10人いれば2~3人ぐらいいるような感じだったんですけど、当時はちょっとかわいい子を見ただけで舞い上がってしまうぐらい可愛い子不足に陥ってしまい、容姿に対するハードルが極端に下がってしまうことを身を持って経験した次第です。
まとめ:敵(生息地)を知り、己(強み)を知れば百選危うからず
考えてみれば当たり前の事だったりしますが、とりあえず出会いの総数を増やすことや、やみくもに出会いを求めることは、一人だけの特別な相手を見つける目的においては必ずしも正しい努力とは言えないと思います。
誰でもいいから結婚したいだとか、自分を好きになってくれる人が好みの人なのというので無ければ、やはり明確にターゲットを定めて戦略的にアプローチしたほうがぐっと効率があがるのではないでしょうか?
上記で考えてみた、(自分が強みを発揮できる)かつ(好みの人がいる確率が高い)、この二つの条件を備えるフィールドを見つたら、後はひたすらトライアンドエラーを重ねれば、自ずと良い結果が出るんじゃないかと思います。
一応、これで婚活マーケティング3章は終了です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。