婚活するなら容姿ではなくフェチにこだわりましょう
婚活マーケティング第2章、今回はターゲティングのお話です。
S:セグメンテーション(市場の細分化)
T:ターゲティング(目標を定める)※本記事のテーマ
P:ポジショニング(自分の売り方を考える))
前回の記事では好みの女性の要件定義について話しましたが、本記事ではそれが本当にターゲットとして適切かどうかを考えてみたいと思います。
1.自分の条件をクリアする人って、そもそも市場にどれぐらいいるの?
ターゲティングとは、その名の通り自分のアプローチする対象を特定することです。
ただ、非現実的な理想を相手に求めても、そもそも婚活市場に相手がいなければどうしようもありません。
よくある話ですが、例えば、「やっぱり結婚相手は年収1000万円以上がいいよね~」という女性がいたとします。
諸々の統計や推計によると、結婚適齢期で未婚男性の内、年収一千万円以上は大体0.3%程度だそうです。凡そ、中学や高校時代で学校全体に一人いるぐらいのイメージですかね。
これに、「イケメン」や「性格がいい」なんて条件を掛け算で加えようものなら、学校に一人どころか学区に一人みたいなことになってしまいます。学区に一人しかいない人をゲットできる自信があればいいですが、まぁ現実的ではないですよね。
このように、要件定義の中に「年収1000万円以上」のように一つでも難易度の高いものが加わると、劇的に対象が少なくなります。
しかしながら、もう一方で気を付けなければならないのは、一つ一つは難易度が低くても、and条件を3つ4つ重ねるとこれまた、劇的に対象が少なくなってしまいます。
例えば、ありがちな下記条件を考えてみます。
・フツメン以上(上位60%以上)
・年収500万円以上(適齢期だと30%程度)
・性格がある程度合う(30%程度と仮定)
まぁ、みな普通だと思っている条件だと思うのですが、これを3つ揃えるだけでも0.6*0.3*0.3=5.4%となってします。
実際は、フツメン以上かつ性格が良い人は年収も高くなる傾向がある、もしくは婚活市場にはそれなりの年収がある方しか参加しないと思われるので、20%程度(適当)までは行くかもしれません。
しかしながら、それでも5人に1人しかいないという結構難易度の高い結果に。
これにさらに身長・体形なんて要素も加えようものなら・・・
上記から分かる通り、相手に求める条件はandの数が増えれば増えるほど劇的に対象が少なくなるということを、明確に意識すべきだと思います。
2.どうやって対象を広げるの?
対象を広げるとなると、容姿を妥協する、年収を妥協する等がよく候補に挙がりますが、これについては下記図を意識すると良いのではないかと思います。
上記の図は、結婚対象となる対象を①恋愛対象×②結婚要件を満たすの二つの集合で表しています。人間だれしも結婚するならば多少は恋愛感情を持てる相手でないと嫌かと思いますので、結婚対象は2つの条件を満たす人と定義しました。
やっぱり、あの人に恋愛をしていたという歴史がないと、長い結婚生活を乗り切れませんしね。
上記図を見ればわかりますが、結婚対象になる対象を広げるには、①恋愛対象になる人を広げるor②結婚要件を広げるの2つの選択肢があります。
この二つは混同されがちですが、実は全く違う要素だと思ってます。
区別の仕方としては、①恋愛対象は、感情的な側面が強い(イケメンじゃないと駄目、性格が○○じゃないと駄目、等々)のに対し、②結婚要件は条件的な側面が強い(年齢、年収○○以上、バツ1は無理、等々)と言えます。
なので、それぞれで対象を広げるときの考え方も違ってくると考えられます。
①恋愛対象を広げる
恋愛感情って曖昧模糊としてフワッとしてるもんですが、個人的には気の持ちようだと思ってます。
私が敬愛して止まない有名ブログ妖怪男ウォッチのぱぷりこさんも仰っていますが、恋愛経験が豊富になればなるほど恋愛対象って広がるもんだと思います。
要は、目が肥えて相手の隠れた良い所を見つけやすくなるってことですね。
別に顔は好みでなくても、手が素敵というだけで恋が始まることもあるじゃないですか。(※私は手フェチです)。そういう意味では、すぐ好きになってしまう恋愛体質って婚活において凄い強みじゃないかと思います。
「良い人なんだけど、なんとなくピンと来ない」なんて言わないで、他の人は気づかないけど自分だけが知っているその人の魅力を探すのも楽しいじゃないですか。
②結婚要件を広げる
こちらについては、恋愛と違って客観的な条件なので気の持ちようとはいきませんが、よく残念に思うのが、皆なんとなくの意識でこだわる必要のない項目まで条件に入れている気がします。
例えば、年齢は+-何歳までとか、バツ1はNGだとか実際に一緒に暮らし始めたら実はそれほど影響が無いものも多いはず。バツ1については一回結婚が上手くいかなかったので何らかの問題が相方にある確率が高まるのは確かですが、それはそれで自分で確かめれば良いだけの話で、こだわる要素ではないんじゃないかと個人的には思ったりします。
年齢と年収についても、この二つは強い相関関係(年齢が上がれば上がるほど年収は上がる)がありますので、年齢に対する拘りを少し緩めるだけで希望年収以上の方の対象数を一気に増やすことが出来ます。
このように、皆がこだわりがちだけど自分は気にしないという項目があれば対象を広げるチャンスだと考えてます。
3:こだわるものとそうでないものをきちんと区別して、出来る限り対象を増やす
「こんな普通の人とでも結婚できないなんて、それなら結婚する意味なんてないじゃないか」なんてのはよく聞くセリフですが、その普通の中に特にこだわりもなくなんとなく条件に入れてしまっている項目、結構ないですか?
もしくは、「私が結婚するなら○○かつ○○かつ○○ぐらいは最低ほしいよね~、こんなの全部普通のことだし」なんて言ってand条件を意味もなく重ねすぎてないですか?
きちんと自分の好み、どんな結婚生活をおくりたいのか深堀して考えた人は、拘るべきものと、あったらいいなというものの区別が出来ているはず。
よく思うのは、本当にこだわりたいポイントは曖昧模糊としてるのに、本当はどうでも良い所ばっかりを気にしてる人が意外と多く、個人的に残念でなりません。
まとめ:相手の絞り込みにはメリハリをつける
良いターゲティングとは、拘るべきところは徹底的にこだわってある程度ポイントをしぼりやすくし、その他の条件は出来る限りandにしないことだと考えてます。
ポイントを絞っていれば、足切りがしやすく無駄な面接を重ねることもありませんし、妥協できるポイントが分かっていれば、拘り要素を持っているターゲティング対象たちをある程度絞っていたとしても、その中で広くアタックすることが出来ます。
無益な面接ばかりになってしまって、婚活疲れを起こしている人たちが少しでも減ることを願って止みません。
婚活マーケティング第一章:セグメンテーション