アラサー男 30にして志を立てる

真面目に不真面目なことを考えるのってなんでこんな楽しいんだろう。

眩しいリクルートスーツの彼ら:大学生の就職人気ランキングを見て思う事

最近、リクルートスーツの大学生を見ることが増えましたね。

なんとなく、自分の就活時代を思い出して、懐かしい気分になっていました。

 

ぶっちゃけ、私は鼻っ柱ばかりが強くて、全然可愛くない大学生だったので、今でも当時を思いだす度に恥ずかしくて、自己嫌悪で柱に頭をガンガン打ち付けたくなります。

 

1.大学生の就職ブランドランキング(2016)

                                       

下記の就職ブランドランキングを見ながら、ランキングに載っているような大手企業は1社も受けなかったなぁとしみじみと思い出してました。そして、この事については自分で良い選択をしたなぁと今でも思ってます。(勿論、大手企業を選ぶことの利点もたくさんあるとは思いますが)

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掲載元:最新版!「就職人気ランキング」ベスト300社 | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 

仕方がない事ですが、ランキングには分かり易く一般人にも知名度の高いBtoCの企業がずらっと並んでいますね。

今から思えば、社会の事が全く分からない状態で、それなりの志望動機を書いて就職活動をするなんて無茶ぶりも良い所ですよね。働くというイメージが出来ていないのに下手すれば一生いる事になるかもしれない会社を決めなきゃいけないなんて、超難問だよねぇと今さらながら思います。

 

2.私の就職活動

                                       

当時は、何個か職場体験インターンをして、自分なりの軸を作りながら、最終的には一番社長と社員が面白いと思った企業に決めました。

激務だったのでそれなりに地獄は見ましたが、やっぱり一緒に働いている方が魅力的で、身近なロールモデルが多数いる環境は良かったですね。

もう二度と同じ地獄は過ごしたくないですが、当時の自分の選択には今も後悔は無かったと自信を持って言えます。

 

そんな私の当時の選択基準は以下のような感じでした。

1.若い時からバリバリと働け、自分でビジネスを回せる実力が付く(出来ればお金をガッツリ稼げる)

2.社長・社員が自分から見て魅力的(なりたいロールモデル

3.ビジネスが拡大している成長企業(若手にも実績を出せばチャンスがある)

 

上記を見てもらえれば分かりますが、業界も絞って無いですし、何ならやりたい仕事内容もあんまり考えてませんでした。

正直、同じ会社でも職種が違えば環境は全く違うと知ってから、これらにこだわってもしょうがないなぁと考えてました。嫌なら、2~3年ぐらいで転職すればいいやぐらいに考えてましたし。

 

3.設定した軸へのこだわり

                                        

正直、業界とか職務内容にはあんまりこだわっていませんでしたが、その分軸に掲げた事項には結構こだわりました。

 

まず、どんなビジネスでもよかったのですが、業務の一部分ではなく、なるべく幅広でビジネスのプロセスに関われて、自分でビジネスを作って回していける仕事にこだわりました。

関わるプロセスが限られていると、ビジネスを回す部品になってしまって他社に移ったときに応用が利きにくいし、何よりやらされ感がでて面白くないですよね。

もう今となっては、あまりこの点について拘りはありませんが、若い時はこの選択をして良かったと今でも思ってます。自分が何に向いているのか、またビジネスを一から作っていくというのはどういうことなのかが肌感覚で理解できましたし。

 

次に、過去のバイトやインターンの経験等から、職場でのストレスの大部分は一緒に働く人次第だなと思っていたので、相性が良くて尊敬が出来る人が多い職場にしようと決心してました。

この軸は、今でも同様に持っているし、一番大切にしている軸でもあります。

 

最後に、これまた過去のバイト・インターンの経験で成長している企業特有の空気感や活気に非常に魅力を感じていました。やっぱり、成長している企業や優良企業にはなんらかのカラクリがあります。これを自分なりに咀嚼してものにするのは、非常に為になりました。

また、新しいポストもどんどん出来てくるので、実績さえ出していれば若手にもチャンスが多いと感じてましたので、会社の成長と共に自分も大きくなれるという点において非常に重要な要素なんじゃないかと思います。

 

 

でも、こういう事を書いておきながらあれですが、何だかんだ思うのは、最終的には皆落ち着くべきところに落ち着いていきますよね。

真面目な人はやっぱりそういう職種に内定をもらうし、第一印象の空気感が良く口が上手い人は営業会社に行きつくし。一部のスーパーマンを除けば、なんだかんだ自分に合った企業に落ち着くもんだなぁと思います。人事の見る目も伊達じゃないですね。

 

就職活動をしている皆様は勿論必死だろうし、大変だとは思うのですが、なんだかんだ人生落ち着くべきところに最終的には行きつくし、逆になるようにしかならない部分も多々あると思います。

なので、企業のブランド的なものや世間体なんかよりも、自分が本当に大切にしたい事を大事にしながら、気楽に就活を楽しんでくれたらいいなぁと願ってます。

今時、1社目に就職する会社でその後の人生決まったりしませんから。

 

最後に、恒例のTEDトークで未来の仕事に関する面白い動画があったのでこれを共有して本稿を締めたいと思います。

digitalcast.jp

 

20年後の人類は今より幸せになっている

最近のマイブームはTEDトークで面白そうな動画を漁ることです。ちょっと暇が出来ると大体サイトに行って動画を漁ってます。

 

字幕を英語にして聞いてると良い英語の勉強になるし、単純に内容も面白いし、プレゼンが上手い人達ばかりなのでプレゼン手法の参考にもなるし一石三鳥です。

 

さて、そんなこんなで個人的に面白いと思って今回紹介する記事はこちら。

digitalcast.jp

 

1.世界の格差と貧困は確実に減少している

                                       

雑誌やニュースとかでよく貧困特集なんかがありますが、大体がケーススタディで個別の貧困地帯or世帯に関する特集で、貧困全体のトレンドについては曖昧模糊としてます。

ファクトベースで、世界の貧困と格差を見てみるとどんなトレンドになっているのかについて紹介しているのかが今回のTEDトーク

 

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※画像の説明

①X軸:下側の額は一日当たりの所得(一日当たり所得が1ドル以下を一般的に貧困世帯と定義しています)

②Y軸:一日当たり所得に該当する人口分布です。オレンジ色が世界全体を、紫色がヨーロッパ・北アメリカの所謂先進国を表している。

③AirLine:飛行機を利用できる程度の収入がある人達。大体、一日当たり所得が60ドル程度以上からでしょうか?

 

まずは、1975年。世界全体では、所得分布に二つのコブがあり、まさに持つ者・持たざるもので分かれています。

また、飛行機を利用できる程度に裕福な人たちの70%は先進諸国の人達。

 

 

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これが直近である2014年。

単純に、一日1ドル以下で生活をしている人の絶対数は半分以下になりました。

また、所得格差についてもコブが1つになり全体として格差が縮まったことが一目でわかります。

最後に、飛行機を利用できる人達の先進国が占める割合は50%程度になりました。

 

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時は進んで2035年、今から20年後の世界です。(IMF公表データによる推計により作成されています)

貧困人口はさらに少なくなりました。

また、世界全体の収入の中央値が10ドル前後だったのが、30ドル前後?前増えています。また、世界の金持ち人口数の中心が、先進国からそれ以外に変わりました。

結果、飛行機を利用できる人口の73%が先進国以外の人達になっています。

 

2.その結果、世界はどうなるのか?

                                       

ここからは、ファクトに基づいて世界の在り方を想像する番です。

 

一人当たり所得とは、ネアリーイコール消費です。消費とは経済です。

上記の図からは、20年後に世界の経済の中心が先進国から、現在の途上国(例えば、中国やインド)に移ることが明確に示唆されています。

一つの要素は、一人当たり消費額の上昇。もう一つの要素は、単純に人口の増加。

 

一人当たりの消費額が増え、人口も増えれば当然ながら、GDPは上昇します。

GDPとは経済規模なので、GDPが上昇する=経済が活性化します。その結果、国は豊かになり、人々の生活水準は向上するでしょう。

ここまでは、上記図によって容易に想像できる変化・トレンドです。

ここから先は、より個別自称にフォーカスしたうえで想像することになりますが、例えば個別の国にフォーカスしてみれば、色んなものが見えてきそうです。

 

勿論、発展に伴って種々の問題も発生するでしょうが、世界全体の幸福度の和という点においては、世界全体で見れば20年後は今よりもより良い世界になっていそうですね。

 

3.一方で先進諸国はどうなの?

                                       

上記図を見て、もう一方で注目すべき事象は、紫色で表示された先進諸国に起こる変化です。

 

徐々に、所得の中央値は上がっていますが、その変化の度合いは途上国に比べて圧倒的に少ない。

また、人口数で見ても、オレンジ(途上国)の面積は劇的に増えているのに対して、先進諸国は面積自体はほとんど変わっていないのでは?

つまり、一人当たり所得は緩やかながらも上昇をしているが、人口の伸びが今一なので経済全体(GDP)の成長としてはそれほど期待は出来ないと言えるのではないかと思います。

少子高齢化社会の世界最先端を行っている日本なんかは、この傾向がさらに顕著になるでしょう。

 

 

4.日本における格差のトレンドは?

                                       

ちなみに、世界全体ではなく日本単体で上記と同じような図を作ったらどうなるのかなぁと興味本位で、グーグル先生に質問して色々と調べてみたのですが、残念ながら同じようなデータは見つからず。

統計データを使って自分で作成しても良いのですが、さすがにそれは結構な手間なのでするに至らず・・・(だれか、データをご存知なら教えて頂ければ大変助かります)

 

ざっと探してみて、見つけたそれっぽい分析をリンクで紹介しておきます。

図録▽家計調査による所得格差の推移

 

ちなみに、「日本・所得分布・格差」みたいなキーワードでグーグル先生に聞いてみると、大体が格差社会がどうだとか、ジニ係数は上がっているし、低所得者と高所得差の差は広がっているみたいな論調ばかりでした。

 

こういう問題を見ていると、いっつも感じる違和感は、決められたパイの中での所得の再分配の議論ばっかりで、パイ全体を広げて皆で幸福になればいいじゃないかという議論が極めて少ない事だったりします。

 

高所得者はけしからんという論調は、確かに世間受けがいいかもしれませんが、例えば年収2千万円の人達がしなければいけない努力と払う税金がどれだけのものか考えている人たちはどれぐらいいるんだろう。

 

毎月、100時間以上残業して、死ぬ思いをしながら頑張ってお金を稼いで。

でも頑張って稼いだお金の結構な割合(600万~700万ぐらい?)を税金で持っていかれて。

税金という観点だけで見れば、日本国民のボリュームゾーンである年収300万~400万の人達の何十倍もの貢献をして、でも受けられる公的サービスは同じ。

それこそ不平等ではないのか。

 

人に善意を求めるのならば、善意を差し出してくれた人たちに対して、国は、そして恩恵に預かっている他の人達はお返しに何が出来るのか。別にお金だとか物じゃなくていい。感謝だとか、自分が国を支えて貢献している自負心だとか、目に見えないもので良い。でも、何かが欲しい。

そのビジョンを見せられなければ、単に搾取をしているだけと変わらない。国民だからルールに従って当然なんて思考停止された議論はいらない。

 

そりゃあ、稼ぐ能力のある人は税金がもっと安い海外で稼ぎたいと思うのも無理ない気がしてしまいます。。。

 

愛の価値を証明:愛を語る数学

僕は愛を証明してみようと思う(恋愛工学)

正直、恋愛工学は愛を求めるものではなく、単に女性を消費対象と見なして、効用を最大化する事ばかりにフォーカスしているので個人的には好きじゃないです。

 

でも、同じく科学を恋愛に適用してみようシリーズでも下記ウェブサイトのTEDトークは非常に面白かったのでブログに書いてみる。

 

digitalcast.jp

 

内容要約:恋愛に数学モデルを適用して、恋愛に関する以下3つの問いの最適解を導き出してみましょうというもの

 

問1:ネット婚活サイトでの容姿と貰えるメッセージ数の関係

解:同じ評価点数でも、隣の美人なお姉さん(万人受け)ではなく、街であった個性的な彼女(人によって評価が分かれる)方がもらえるイイね数は多くなる

⇒自分をさらけ出してマニアック受けを狙いましょう

 

問2:20歳~35歳までに10人と付き合うとすれば、何人目と結婚するのが最も満足度が高いのか

解:4人目以降で、過去付き合った中で一番素敵だった人。

⇒例えば、100回ランダムに数字が割り当てられる中で最適解を選ぶとき、最初の37%は様子見をして、その後は過去の最大値をピックアップするのが数学的な最適解だと証明されているものを恋愛に応用したもの。

 

※これについては、ちょっと個人的に疑義がある。上記公式では、20歳~35歳における自分の価値の変化が考慮されていない。恋愛は最終的には同価値の相手同士でくっつく傾向があり、15年の歳月で自己の価値が変化するという前提を置けば、この数学の法則は当てはまらない。

ただ、逆に1年間で結果を出す婚活なんかだと結構有効に機能するモデルではなかろうか。

 

問3:離婚するカップルとそうじゃないカップルの違いは?

解:お互いにポジティブな影響を与えられるか、そうじゃないか。

⇒妥協や、細かい点に目をつぶり、お互いに干渉をなるべくしないようにするのが上手くいく結婚と思われがち。しかしながら、研究結果では逆で、何事も話し合い、細かい不満を一つ一つ解決して不満をため込まず、お互い常にポジティブな影響を与えあおうと努力するカップルが長続きするという結果に。

 

※上記を見て、興味がある人はぜひ動画を見てください。20分未満の短いものです。

 

 

婚活に応用できるかを考えてみる

                                       

上記の問いと解は全て示唆に富んでいて、色々と応用できそうな気がします。

 

問①については、ネット婚活の釣書ってマイナスを作らないことが肝だとよく言われるけど、あえて好みが分かれるようなものにしてニッチ市場を狙ってみるとか。

 

問②についても、期間と相手の人数を定め、例えば付き合う事が可能な男性を10人作ると目標を決めたうえで、37%の法則を使えば一応の最適解を得られる。

(勿論、思ったような相手が見つからず、どうしても満足度が独身>結婚となってしまう場合は婚活市場からの撤退が必要だけど)

 

問③については、何でもちゃんと話し合い、二人で解を導き出せる関係を作れるというのを、やっぱり結婚する相手の条件に加えなければならないという当たり前の結論に行きつく。

 

うーん、結構どの法則もそれなりに説得力と納得性があって面白い。

 

自分でもあほだなぁと思いながらも、こういう真面目に不真面目な事を分析するのってなんでこんなに楽しいんだろう。(*´ω`)