アラサー男 30にして志を立てる

真面目に不真面目なことを考えるのってなんでこんな楽しいんだろう。

喧嘩と負の感情:人間の関係性は不可逆的

先日、久方ぶりに他人と本気の喧嘩をしてしまいました。
しかも、6年来ぐらいの長年大切と思っていた友人と。
多分、親友と言って良い間柄。

 

中学生みたいにお互いに意地を張り合って、
怒りや憎しみが相乗効果で螺旋階段のように膨張していき、
最終的に泥沼化してしまうような喧嘩。

 

こんなしっちゃかめっちゃかな喧嘩をしたのは、
社会人になって以来初ではなかろうか。

他人との距離感を掴み、適切に測る事を心得てから、
あんまり人に心乱されることも無かったのですが、
今回は久方ぶりに感情の暴走にブレーキが掛けらなかった。

喧嘩が終わった後の後味も最悪で、その為に胸の奥が
ずーっとモヤッとする嫌な日々を過ごすことになってしまった。

 

ようやく、感情が落ち着いて、頭の整理が冷静に出来てきたので、
今後同じことが起きないように傾向と対策を練りたいと思います。

 

1.どちらかがブレーキを掛けないと感情は暴走する

今回の喧嘩の原因って、ちゃんと思い出せば本当にくだらない事なんですよね。

お互いに少し疲れていて、少し寛容になれなくなっていて。
そんな中、少しイラッとする事が起きて、普段なら横に流せるものが我慢できなくて。
後は、売り言葉に買い言葉の応酬が始まってしまい、お互いの感情が暴走してしまった。

そうなると、お互い普段なら許しあえている事でもそうじゃなくなってしまって、
「貴方のここが嫌だ」ばかり注目してしまうようになってしまう。

そうやってお互いの「嫌な所」を伝えあい続ければ、
負の感情ばかりが膨張して、暴走してしまう。

本当は、「好きな所」もいっぱいあるし、
むしろ「嫌な所」よりも大きいはずなのに、
そこが見えなくなってしまうんですね。

本当、くだらない意地の張り合いをしてしまったと猛省。

 

2.関係が近しいほど感情エネルギーは簡単に膨張する

途中で、あー、これどこかで見たことあるやつだぁと
デジャブったのですが、そういえば夫婦喧嘩ってまさにこのパターンだったなぁと。 

関係性が近しいからこそ、こういった感情って簡単に膨張するんだと気づきました

「こんなこと言う人だとは思わなかった」とか、
「貴方も過去にこうだったのに、自分の事を棚に上げて」等々。

こんな風に、燃え移る薪がそこら中に転がっているんですよね~。
多分、親友じゃなければ、そもそもこんな大きな喧嘩には発展しなかったと思う。

とある先輩の名言があって、もしも奥さんから
「大体貴方は~」とか「貴方は何時も~」みたいな枕詞が出てきたら、
ここから先は、感情が負のスパイラルに入ってまともに話が出来ないから
その瞬間に感情をシャットダウンして、内容は考えずにとにかく謝るか、
もしくは逃げないとだめだと言っていたのですが
ようやくその意味が理解できた気がします…

 

3. どんな喧嘩もお互い様。どっちも悪くないし、どっちも悪い

冷静に振り返って思う事は、どんな争い事もやっぱりお互い様なんだなぁと。

トリガーをどちらが引いたかという線引きはあるかもしれないけど、
トリガーを引かせてしまった方にも責任はあるし、
そこから、途中で争いを止められなかったのはやっぱりどちらも悪い。
そして、同じようにどちらも悪くない。

こんな簡単な事に、どちらかが途中で気づいて、
そして、どちらかがブレーキを踏めれば良かったのだけど
それが出来ない不思議。

そして、結果として長年親友と思っていた人を失ってしまう悲しみ。

また、人生のどこかで関係が交差する事もあるかもしれないけど、
多分、以前に感じていたような近しい関係にはもう戻れない。
人間の関係性って、不可逆的なものなんだと思い知らされました。

これが、もし夫婦間で起こったら離婚という
悲しい結末になってしまうんだろうなぁとしみじみと思ってしまった。

逆に、たかだか喧嘩一つで、大事にしていた関係であっても
あっさり壊れてしまう事に愕然としてしまいました。

 

まとめ 負の感情に支配されない、喧嘩はその場で終わらせる

今回、最悪だったのは喧嘩をその場で終わらせられなかった事。
だから、別れた後もお互いに負の感情が心を支配してモヤモヤっとした状態が続いて、
これが余計に負の感情を膨張させてしまった。

そして、その後にメールで膨張した感情をぶつけ合ってしまって、
終わりが決定的になってしまった事

負の感情については、やっぱりその場で処理しないと駄目だなぁと。

後は、今回のトリガーは下らない事だったけど、
それ以前に何だかお互いの歯車が噛み合っていなかった面もあり。
少し不快な思いをお互いに少しづつ蓄積していっていたように思います。

これについても、大切にしたい人だからこそ、その場その場で
適切なフィードバックをお互いにしあって歯車の調整をするべきだったなぁと。

フィードバックは、簡潔に、具体的に、タイムリーにが鉄則ですもんね。

「貴方があの時にこういう風に言った事、実は私は傷ついていた」というように、
これも、大切にしたい間柄、そして近しい関係だからこそ、
その場その場で処理していく事が大事なのだと改めて学びました。

 

起こってしまったことはもう戻せないし、今さらどうしようもない。
なので、これ以上クヨクヨはしませんが、同じ過ちを繰り返さないようにしたい。