お客様は自分の鏡
海外赴任が決まって、普段お世話になっている方々にあいさつ回りを始めています。
師走にもなってるので、忘年会を兼ねて飲みにでも行きましょうと日々飲み歩いているのですが、皆様色々と温かい言葉を掛けて頂き、この人達と仕事をしてこれてよかったなぁとしみじみと思う日々。
中には、冗談とも本気とも言えないニュアンスで「もし何かあって今の会社を去ることがあったら、是非うちに来てね。私はペペさんと一緒にまた仕事がしたい」なんて言ってくださる方も居て。
やっぱり、誠実に良い仕事をしていれば、ちゃんと見ていてくれる方は居るんだなぁと嬉しくなりますね。
自分なりの信条と信念を持って仕事をすれば、段々とその輪が広がっていって、同じような信条や信念を持って仕事をしている方たちが自然と周りに集まっていく。
損して得取れじゃないですが、自分の事ばかり考えてビジネスをしていた頃と比べて実績は結構劣ることもあるけれど、逆に仕事人生は非常に充実しているのを感じます。
逆に一方で、仕事は出来るけど、他人を搾取することを厭わなかったり、ずる賢く自分の取り分を増やす事に心血を注いでいる方達を見ると、なんだか無性にやりきれなくなってしまいますね。
勿論、そうすることで短期的に実績は稼げるし、生活が懸かっているので必死なのも理解は出来ます。自分もかつてそうでしたし。
ただ、個人的にはやっぱり、そういう人達とは距離を置きつつ、なるべく関わらないようにしてしまう。
よく、「今回のクライアントは本当嫌な人なんだよねぇ。もっとこっちの言う事聞いてくれても良いのになぁ・・・」なんてセリフを彼らから聞くのですが、そりゃそうでしょうと思う。
お客さんって、ある意味自分の鏡だと思ってます。
お客さんもバカではないので利用しようとする人には気付いて警戒を抱きます。
でも、逆に自分の為に真剣になって考えてくれている人にもちゃんと気づいてくれるもんだと思う。
(まぁ、中にはどうしようもないお客さんも勿論いるんですけどね。そういう場合は、そもそもなるべく一緒に仕事をしないけど)
「貴方が言うならやってみるよ」とか「貴方の為なら何時でも時間を作るよ」という言葉は、やっぱり信頼関係あってのもの。
クライアントから出来る限りお金をふんだくってやろうだとか、利用してやろうとばかり考えていては、信頼関係を築くことは難しい。それが出来るのは天才詐欺師だけでしょう。
勿論、ビジネスって綺麗ごとだけの世界ではないし、時には意味の理解できない悪意を理不尽に一方的に向けられることもある。
そして、良い子ちゃんは食い物にされがちなのも現実だし、ある程度の強かさは必要。
それでもやっぱり根っこの部分は善人であるべきだと思うし、そう思う人達が他にもたくさんいる事を信じたい。
私自身は、今後もちゃんと地に足つけて、自分が信じている信条・信念を曲げることの無いよう日々を過ごしていこうと強く思う、今日この頃。