アラサー男 30にして志を立てる

真面目に不真面目なことを考えるのってなんでこんな楽しいんだろう。

発達障害(ADHD)のアダルトチルドレン、ついでにハーフ:ペペの生い立ち

先日、色々なブログ巡りをしていたところ、表題に書いたような事で苦労をされている方が非常に多いことに気付く。ブログを書いている人の発達障害率は世間で出会う確率よりも非常に多い気がするのは気のせいだろうか。

 

そんな私も、実はADHDアダルトチルドレンであり、ついでにハーフだったりします。

(勘のいい人は気付いてたかもしれませんが)

 

やっぱりマイノリティは生き辛い世の中だよなぁと思う一方で、そんな事があっても、こうやって、ブログに書いているようなあほな事を日々考えながら、気楽に過ごしている人もいるという事を少しでも知って貰えればと思い、私の生い立ちをブログに晒します。

 

1.ペペの生い立ち※重いので注意。嫌な人はそっと画面を閉じるか次項までスクロールを

                                       

・日本人とアジア某国のハーフ(父:日本人&母:外国人)として3人兄弟の次男に生まれる。

・後々、実は兄弟の中で私だけは種違い(父親が違う)と知る

(でも、少なくとも表面的な扱いで差別は全く受けませんでした。この部分では、度量の大きい父親だったんだなぁと少し尊敬しています)

・幼稚園は少し問題児ながらもすくすくと育つ

・小学校に入ってADHD爆発。とにかく椅子に座ってじっとしていない。授業を聞かない、勝手にクラスを出る、机の下に閉じこもって一人本を読んだり、粘土遊びをする等手の付けられない子供に。

・授業参観に母親が来て、衝撃を受ける。帰った後、泣きながら「貴方はペペと入れ替わった悪魔かなにか!?私の良い子だったペペはどこに行ったの?私のペペを返して!」と叫ばられる。

・それ以来、良い子でなければいけない病になる(アダルトチルドレン発症)

・第一次父母戦争勃発。両親は顔を合わす度に喧嘩をし、お互いを罵り合う。

・母と居る時は父への罵りを、父と居る時は母への罵りに良い子として付き合う蝙蝠生活。

・父、一人で家を出て一旦別居生活に。母が毎晩酒に酔って「お前はどっちの味方なの?」と子供に絡む。毎晩子供を全員泣かせて、歪んだ愛情確認して寝る。ペペは酒乱が大嫌いになる。

・家で離婚届を発見。とりあえずこっそり燃やしておく。

・なんだかんだで家に父が帰ってくる。新しく仕事を初めて海外に出張が多くなり、家にいないことも多く、一旦平穏を取り戻す

・しかしながら、父が海外で新たな家族を作っていたことが発覚。今度は腹違いの兄弟が出来る。

・そんなこんなで第二次父母戦争勃発。もう小学校高学年になっていたペペは冷静に「両親と言っても、所詮くだらない人間の一人でしかないんだなぁ」と唐突に悟る。それ以来、両親と距離を置くというスキルを身に着け、自立心旺盛になり、反抗期が始まることなる静かに終わりを迎える。

・兄がぐれる。高校中退し、家を出る

(数年後、方々に借金を作った後に、くだらない万引きをして捕まって帰宅。しばらく家にいた後、また家を出て今は何をしているのか不明。家の保険証を使って私の名前でサラ金で借金を作られて以来、私自身は兄とは縁を切る)

・もう両親と一緒に生活をするのは面倒だし勘弁してほしかったので、とりあえず離れたいと全寮制の高校を目指す。父の反対によりあえなく敗退。地元の公立高校に行く。

・妹がぐれる。高校中退し、引き籠りニートに。

(今は更生して、真面目に楽しく生活してます。こちらは今でも仲良し。いや、戦友か)

・早く家が出たくて仕様が無かったので、高卒で働きたいと両親に言う。そうしたら半分冗談で、「そんなに一人暮らししたいなら、国立大学だったら一人暮らしさせても良いよ」と言われ、「だったらやってやろうじゃないか」と受験勉強に目覚め、無事に合格。

・晴れて一人暮らしの身分を勝ち取る。以降は、適切な距離感を保って健全なお付き合いをし、特に問題なく過ごす。

 

・・・うわぁ、これダメなやつだ。自分でも引いちゃうくらいダメなやつだ。

絶対重たくなりそうだから、箇条書きでつらつらと書いたけど凝縮されてしまって余計へヴィーになってしまった気がする(;´Д`)

 

こういう事を他人に言ったら間違いなく、光の速さで引かれてしまう&同情を買うような真似をしたくないので、普段リアルでは人に生い立ちを話すことは滅多に無いのですが、改めて書き出すと、本当小説とか漫画の世界みたいな家族ですねw

 

でも、こんな環境で育っても、人間って逞しいもんで何とでもなるもんです。お蔭で耐性がついたのか、今ではどんな重たい事でも大抵の事は笑って流せるようになりました。

 

そして、こんな事を書きながら、両親の事は仕様のない人たちだなぁとは一方で思いながらも、良い面もあるし総合的に考えれば好きの部類に入ると思うし、恩も感じているしそれなりに尊敬もしています。なんだかんだで大学まで出してもらいましたし。

色々とありながらも、最近、両親は他の人に自慢の息子として私の事を嬉しそうに話すという事も聞き、ちょっと嬉しかったり。

 

ただ、適切な距離感を持って接しないとこちらが病んでしまうので、この線引きが消えることは多分一生無い。年に一回帰省して飲みに行くぐらいの距離感が丁度いい。

 

そういえば、先日本当の父親と10数年ぶりに会い、飲みに行きました。

当時は、家族でもないのに遊園地に遊びに連れてってくれたり、誕生日プレゼントをくれたり優しい人だなぁぐらいにしか思ってませんでしたが、改めて事実を知って、飲みに行ってじっくり話すと、やっぱり当時から色々と悩んでいたみたい。でもそれらの悩みは全部他人に対する優しさから来ているのが分かって、、、凄く良い人でした。

また、飲みに行こうと約束して、別れました。実家から離れて久しいですが、「お前にはここにも帰ってくるところがあるんだぞ」と言ってくれたのはやっぱり嬉しかった。この父親だったら良い家族関係が作れそうな気がする(不倫の倫理観はさておき)

 

 

2.ADHDアダルトチルドレン

                                       

発達障害は、近頃有名になってきましたが、アダルトチルドレンというのはあんまり聞きなれない言葉かもしれません。ざっくり書くと、毒親の元で育って、うまく自己を作れなかった子供でしょうか。

実は、この特性は両方子供に受け継がれていきます。ADHDは遺伝で移るのが統計学上優位であると証明されているし、アダルトチルドレンは遺伝は関係ないですが、子供にもこの特性が連鎖してしまう傾向があります。虐待は連鎖するってやつですね。

加えて、両親は発達障害でなくとも、発達障害の子供は子育ての難易度が格段に高く、どうしても両親が厳しく接することが多くなり、結果として発達障害の子供はアダルトチルドレンの合併症を引き起こしやすいという事も言われています。(うちの場合は、多分両親両方が発達障害だったと思うけど)

 

あんまり詳しく書くことはしませんが、ADHDアダルトチルドレンとは具体的に何なの?と知りたい方は下記サイトが分かり易くてグッドです。

著者インタビュー「依存症の真相 ─アダルトチルドレンとADHDの二重奏─」

ADHDのAC

 

そして、両方に共通しているのは、正常な自己の確立が難しくなり、正常な自己認知・自己肯定が出来にくく、合併症で鬱などを併発する可能性が極めて高くなってしまう。

 

自覚症状があって一人悶々と悩んでいらっしゃる方は、一人だと対処困難な場合も多いようなので専門医の力を借りる事を強くお勧めします。

 

余談ですが、AV女優や夜のお仕事をされる女性なんかはこういった特徴を持った人たちの確率が極めて高いそうですね。彼女たちの私生活インタビュー本なんかを読むと、ちょっとやりきれなくなってしまいます・・・

 

3.発達障害ADHD)は、障害であると同時に才能です

                                       

そんなこんなで、ややこしい性格になりがちな発達障害ですが、私は発達障害は障害であると同時に才能だと思ってます。周りの人から見たらはた迷惑な話ですがw

 

私は、自分がそれなりに適性があって興味を持てる事なら大抵の人には負けない自信があります。同時に、適性が無く興味を持てない事なら大抵の人には勝てない自信もあります。

 

良くも悪くも、ADHDはとんがった強みを持っている代わりに、その他は弱みの塊みたいな特性を持っています。

逆に言えば、強みをきちんと活かせる場所であれば、他の人よりも極めて高い生産性を発揮できる一つの才能だと思ってます。

 

ただ、発達障害は、現状の日本では少し生き辛いかもしれません。

日本は、良くも悪くも単一民族・単一言語の国であり、マイノリティを扱うことに慣れていない&出来ることを褒める加点主義ではなくて、出来ないことを責める減点主義な国民性があります。

だから、空気を読むのが上手くて、何でも平均以上にこなすジェネラリストが重宝される傾向があります。逆に、弱みがはっきりしがちな発達障害は劣等感の塊に育ちやすい傾向がある気がする。

 

でも、一方でADHDのとんがった強みを活かせる場所は、実はそこかしこにあるもんです。

edu.markelog.net

 

ちなみに、私もちょっと特殊な職についていますが、そんな職場を個人的に観察している限りでは失礼ながらも、間違いなく社長はADHD、そしてそんな社長が選んだ社員も3割以上がADHDだと推測しています。

(社長と会って相性がよさそうだから決めた職場だけど、やっぱり予想通りw)

 

でも、皆活き活きと仕事していますし、適性も合っているので一人当たり生産性もとんでもなく高いです。何より居心地がいい。

 

また、目線を広げて海外まで視野に入れれば、ADHDなんて多様性の中のちっぽけな個性の一つでしかありません。もっと個性に溢れた方が世界にはたくさん存在します。

余談ですが、これまで留学生活や仕事で会ったインド人は、冗談抜きに3分の1ぐらいがADHD的な特徴を持った人達でした。国民性がそうなのか、遺伝的要因が絡んでいるのかは定かではないですが、国が違うだけでスタンダードは全く違ってきます。どうしても、日本で生き辛かったら適当な国代表のインドや東南アジアあたりで暮らすのも面白いかもしれません。

 

後、起業稼の方にもADHD的な特徴を持った方が極めて多いです。しかも、突き抜けている方が多いので、普通よりも特性が強化されて強みがとんがってます。(同時に弱みも強化されているので、毎日飽きず一緒に働いていて楽しいw)

日本で仕事をするなら、大企業なんかより、ベンチャー企業や、社長が面白くて相性が良さそうな零細企業なんかで働くと結構楽しく仕事人生送れるかもしれません。

 

逆に、苦手な環境で働くことほど、発達障害にとって辛い事はありませんので、世間の評価とかプライドなんてくだらないものはほっぽり出して、やりたいように、生きやすいように人生過ごすのが良いのではないかと思います。

世界は広いです。居心地が良く、楽しく暮らせる居場所が絶対どこかにあります。

 

一人でも多くのマイノリティの方が、正常な自己肯定を持って笑って生きてくれることを願います。本心から。