僕らは何が出来るのか:どうしたらグローバルで競争力が高い日本人が輩出されるか?
自分が最近色々と考えていたことをすっきりと整理してくれている素晴らしい記事が見つかったのでブログに書いてみる。
上記記事の要約
グローバルで競争力が高い日本人が輩出される条件
・英語は基本のき
・出来れば幼児期からのダイバーシティへの露出
・日本市場に対する危機感
ちなみに、上記ブログの他の記事でも触れられていますが、個人的に観察している限り、海外に出てグローバル市場で競争力をもって現地ビジネスを出来ている人は、残念ながらほんの一握りです。
それなりに海外進出している、一応グローバル企業と見なされている会社でさえ、悲しいことにほとんどは現地コンサル頼みか、一部の出来る人が孤軍奮闘して頑張っているという印象。
やっぱり、普通に日本で純ドメとして生きてきたほとんどの日本人にとっては、それほどグローバル市場で戦うというのはハードルが高いのだと考えさせられてしまいます。
1.英語は基本のき
これは過去の記事でも度々触れていますが、日本人の英語能力は他の国に比べてやっぱり低いなぁというのは疑いようのない事実です。
英語すらできないようでは、グローバル市場で競争していくというのはやっぱり難しい。逆にこれだけでどれだけの機会損失になっているのかを想像すると、本当に愕然としてしまいます。
これも、日本は世界でも珍しい単一言語・単一民族の国であると過去に触れました。
これについては、良い部分・悪い部分の両方あると思うのですが、グローバル市場での競争という事を考えた場合、バックグラウンドが違う人との共同作業が苦手という面ではやっぱり弱みになってしまうと思います。
私自身は、必ずしも幼児期から触れ合わなければ手遅れとは考えていませんが、もしも典型的な日本の教育を疑問なく受けてきていて、所謂一般的な日本人であるならばマインドセットを根本から変えないと適応は難しいかなぁと思ってます。
(逆に、日本の教育に染まらず自分は自分を貫いてきた人は、海外に行くとむしろ居心地良く感じたり)
逆に、それほど日本の文化・ビジネスは世界から見ればある意味独特であるという認識は持つべきだと思います。
与えられた環境で最適解を模索して動くのは当然だけれども、環境を広く定義した時にかならずしも現在の動きが最適解になっていなかったりする。気付かないうちに茹でガエルにならないようにしたいものです。
3.世界で存在感をどんどん失う日本経済
これ、少しでも海外でビジネスをしてみれば本当にひしひしと実感させられます。日本市場への注目、下手すれば日本という国そのものへの関心が急激に薄れていっている。
様々なメディアが日本のプレゼンスの低下を伝えていますが、現状の延長線上にある、10年後・20年後に日本がどんな状態になるのかという事について、私も含めてですが、現実感をもって、具体的に想像できている人は、実は皆無ないのではと思ってます。
例えば下記は、年別に世界のGDPシェアを比較した図
出所:環境省レポートhttp://www.env.go.jp/policy/kikouhendou/kondankai01/06_siryou2-1.pdf
世界経済に占めるシェアが最盛期から比べて5分の1になるってどんな事なのだろう。
少子高齢化で人口が減り、国内市場が縮小均衡に陥るというのはどんな事になるのか。
そんな中でも、半鎖国状態を続けていると、将来個々人レベルではどんな影響があるんだろうか。
一方で別に、北欧諸国みたいに小規模でも良い国にすれば良いじゃないかという人もいます。しかし、元から小さいのと、これから小さくなっていくのは全く話が違います。
例えば、規模を縮小せざるを得ない企業にはどんな運命が待ち受けているのか。
営業所・支社を閉鎖し、人員整理をし、将来の成長計画が描けないから人員の新規採用も出来ない。したがって、若い人に新しいポストも用意できない。
ミクロの視点でみれば、これからこんな企業が日本中に溢れることになります。
別に、危機感を煽りたいわけではありません。ただ、ネガティブな、ものすごく巨大なインパクトがある事項が訪れる事が分かり切っているのに、その影響については実は曖昧模糊としており、あまりにもリアリティが無い。
具体的な姿が見えれば、対策も打てるのに、リアルな姿が浮かんでいないのが、逆に個人的には本当に不安。危機感だけが募り、何かあったときに自分の身の周りの人だけは守れるように準備するだけで手一杯になってしまう。
もしかしたら、下記ブログにあるような世界が、近い将来本当になってしまうのかと思うと、一人の日本人としてやっぱり悔しいし残念でなりません。。。
愛の日記 @ Drivemode | 日本語が世界の公用語だったら
まだ、この問題に対して具体的な解を自分は持たない。でも、一人の日本人としてはしっかりと真剣に考えたいし、大きなインパクトを与えることは難しくても、なんらか出来ることを見つけて実行したいと思う。
せめて、身近にいる大切にしたい人達だけにでも。