アラサー男 30にして志を立てる

真面目に不真面目なことを考えるのってなんでこんな楽しいんだろう。

Fin Techって面白そう: 乗るしかないこのビッグウェイブに!?

先日、Fin Tech系のベンチャーに勤めている友人と久々に会う機会がありました。

彼が語る未来に激しく”イイね!”をしたくなり、折角なので記事にしました。

 

1.Fin Techってそもそも何なの?

                                       

さっとネットで調べてみて、一番分かり易かったみずほリサーチの文言をここでは引用します。

FinTechとは、FinanceとTechnologyを組み合わせた造語です。明確な定義は確立されていませんが、近年は金融分野に強みを持つIT(情報技術)ベンチャー企業等を表す言葉として使われることが多くなっています。

引用元:http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/research/r150401keyword.pdf

 

上記記事にも企業例として載っていますが、分かり易い例としては決済システムのPaypalや、クラウドファンディングのKickstarter等が著名な例として挙げられています。

 

2.Fin Techって何がすごいの?

                                       

 

比喩で例えるならば、過去に音楽・出版等のメディア業界で起きてきたことが、今金融業界で起きていると言ったところでしょうか。

友人曰く、大手金融機関や保険会社等の既存ビッグプレイヤーを揺るがすかもしれないトレンドが今、あちこちで起きているそうな。

私は専門家ではないのでここで語ることはしませんが、参考として面白かった記事を下記に載せておきます。

1.FinTechが金融サービスの作り方を劇的に変える理由 金融業の本質とITの進化から読み解くFinTechの正体 | JBpress(日本ビジネスプレス)

 

2.“FinTech”が生み出すNext Generation ~金融業界革新への挑戦~ | DI | NEXT GENERATION

 

3.FinTechが金融を変える・・・なぜFinTechが注目されるのか|2015年6月号|金融ITフォーカス|刊行物|NRI Financial Solutions

 

最近よく、「IT技術の進歩によって無くなる仕事」というのを見ますが、今後、金融業界にもこの波は間違いなく来そうですね。

 

銀行や保険のの審査システムは現時点でも既にある程度自動化されていますが、いつかはテクノロジーが人力でやっている部分の多くを取って代わるだろうし、貸し手と売り手を繋ぐネットワークにしても、ネットとSNSをデータベースとして活用すれば幾らでもやり方はありそう。

 

投資分野についても、投資信託なんて買わなくてもアプリベースで自分に合った最適なポートフォリオを手軽に組むことは現在の技術でも十分可能なんではなかろうか。

 

こうして、今後ますます人を介さないサービスが増えていった際に、高い固定費を持たずに制約なく身軽に動ける新興企業が技術一発勝負で戦える土壌は十分にありそうです。

 

3.実際のFin Techベンチャー企業ってどんなの?

                                       

 最後に、私自身が過去に直接訪問したことのあるFinTech関連企業で、面白いなぁと思ったものを実例として紹介して本稿を締めたいと思います。

 

(1)中国でPeer to Peerで貸し手と借り手を仲介して手数料を取るモデルで急成長している企業。

(分かり易く言うと、裕福で余剰資金を投資したい人(貸し手)に、お金を借りたい人(借り手)を斡旋するビジネスです。)

 

日本だと現時点では規制がきつくて、こういったビジネスはまだ実現は難しそうだけど、これが規制緩和で日本でも出来るようになれば、個人投資の面白い新たな運用手法が出来るのではないかと、個人的に楽しみにしているビジネスモデルです。

(ちなみに、その企業に法規制関連について質問をしてみたら、「現時点で中国でこのビジネスを規制する法律文言はどこを見ても無い!」という何とも中国らしい回答がw)

 

確かに、例えば消費者金融って無担保・無保証ってのは貸し倒れリスクが高いけど、利率もその分高い。

逆に言うと、貸し倒れリスクをある程度軽減できる方法を何らかの形で構築できれば、こんなにおいしい商売は無い。

現在の日本の消費者金融の審査も特別なノウハウを駆使しているとは思えないし、テクノロジーで工夫すればもっと良い融資審査モデルを作る余地は幾らでもありそう。

 

借りる側の目線で見ても、闇金サラ金、正規の消費者金融で借りるよりもずっと安い金利で借りられる可能性があるから社会的にもメリットは大きい。

 

勿論、身分証明の担保、融資審査の自動化、貸し倒れ時の債権回収手法等々、課題は多いけれども、非常に面白い分野だと思ってます。

欧米でも、既に実際にビジネス化している会社も結構あるようですし、日本でも新しいスタートアップが出てくることを願って止みません。(民衆に適正な利率を!)

 

 

(2)イスラエルでの日本人によるクラウドファンディング事業の立ち上げ

なんでよりにもよってイスラエル?って思われるかもしれませんが、イスラエルの経済中心都市であるテルアビブは、実はシリコンバレーに次ぐ世界第二位のベンチャー都市だったりします。

 

・高い教育水準(人口当たり博士課程取得率世界一位、人口当たり研究者従事者率世界一位)による優れた技術力

ユダヤ人ネットワークによるによる世界各地との強固なコネクションと投資資金の豊富さ

・資源が全くないからこその危機感による政府の手厚いベンチャー支援政策

等々、色々と要因はあるのですが、イスラエルは国として非常に戦略的にイノベーション国家としての方向を目指しています。

(興味のある方は、下記の「スタートアップネイション」をご参照ください※残念ながら英語のみ)

http://estadpe.com/successfull_negotiation/start-up_nation_the_stor.pdf

 

そんなイスラエルで、とあるサムライ日本人がイスラエルの面白い技術と日本を繋ぐクラウドファンディング事業を立ち上げようと奮闘されています。

(一度、町の上をミサイルが通過した事があって、あの時は本気でやばいかもと思ったと言ってましたがw)

 

テクノロジー事態に目新しさは無いかもしれませんが、イスラエルの優れた技術と、閉塞感を抱える日本の余剰資金を繋ぐというコンセプトには共感できるし、凄く意義あるものだと思います。陰ながらではありますが応援しています。

 

 

 

以上、専門家でもない素人意見ばかりで恐縮ですが、非常に興味深かったので忘備録も兼ねてブログに書かせていただきました。

どうせ避けられないなら、乗るしかないこのビッグウェイブに!?