アラサー男 30にして志を立てる

真面目に不真面目なことを考えるのってなんでこんな楽しいんだろう。

アラサー男、30にして結婚の志を立てる。妖怪男ペペ、人間になる

 

 

アラサー男性は、どのようにして結婚をしようと決心するのか。

 

妙齢の彼氏がいる女性にとっては結構深刻な問題ですよね。

今回は、私が結婚をしようと思った過程について書いてみたいと思います。

 

私も、アラサー男性によくある例に漏れず、つい最近までは結婚願望はほとんどありませんでした。

過去に20代で留学するまでに、合計4人の女性から結婚をお願いされましたが、結局決めきれず別れてきました。

実は、そのうち2人とは相手からのプレッシャーに負けて「いいよ、結婚しようか」なんて事を言ってプチ婚約状態になったこともあります。

ただ、実際は結婚の腹落ちも覚悟も無く、まぁ最悪バツ1になってもいいかなんて中途半端な煮え切らない考え。

でも、最後はそんな私の自分勝手な想いに気づいた女性の方から去っていってしまいました。寂しくはありましたが、どこかホッとしてしまった事を覚えています。

 

そんな私が、結婚をしようと志を立てた理由。 

それは、一言でいうと「自分の為に生きることに飽きてしまったから」。

それならこれからは、他人のために生きてみっぺーと思ったことがきっかけです。

 

以下、少し長い自分語りになりますが、どうぞご容赦ください。

 

1:自分×自分×自分だった20代

                                       

私は20代のころ、自分大好き、かつ色んなものをこじらせてしまっていた非常に面倒くさい人間でした。

 

過去の複雑な家庭環境もあって、捻くれていてコンプレックスと自意識の塊。

その癖にやたら承認欲求が高く、それでいて人を見下しまくるどうしようもない人間でした。

 

そんな自分の劣等感を、優秀なエリートビジネスマンという鎧を着ることで誤魔化し、そして、その鎧を真実にするために、病的なまでに仕事にのめり込んでいきました。

 

当時の少しモラハラ的な上司(今から思えばですが)から無茶な要求をされては、自分が必要とされていることに快感を覚え、承認欲求を満たす為に、必死になって無茶ぶりに答え、その為に生活の全てを仕事優先で最適化していくようになっていきました。

人間関係も自分にプラスになるかどうかだけで判断し、プラスにならないと思えば簡単に切って「つまらない人」と相手を自分勝手に見下し、役に立たないと判断した人には自分でも恐ろしくなるほど冷酷に振る舞うことも出来ました。

(そんな自分と今でも付き合ってくれている親友たちには本当に感謝してます・・・)

 

私が敬愛して止まないぱぷりこさんのブログにコンサル男の9割は金持ってるモラハラですよ - 妖怪男ウォッチというのがありますが、正に自分も当時はこんな感じだったなぁと。

この記事を読んだときは、当時の自分を思い出して、恥ずかしく、やりきれない気分になって壁に頭をガンガン打ち付けたくなりましたね~(=_=)

 

まぁ、そんなこんなで最低な生活でしたが、仕事をするために生活のすべてを最適化していたので、実績は出せましたし、それに伴って収入も上がり、役職も付き、段々とコンプレックスは無くなっていく事となります。

 

でも、次第に優秀なエリートビジネスマンというのが鎧ではなく真実になってきたとき、ある時急にモチベーションが沸かなくなってしまいました。

 

燃え尽き症候群かとも思ったのですが、そうじゃなくて多分、当時のエネルギーの源泉だった歪んだコンプレックスがなくなってしまったんだろうなぁと今では思ってます。

 

それで、元々あんまりお金にも地位にも興味はなかったし、お金を使う暇も無かったので貯金は結構あったし、第二のモラトリアムでもしようかということで海外大学院(MBA)に留学する事にしました。

 

2:こうして妖怪男ペペは人間に転生した

                                       

留学してからは、仕事×仕事×仕事だった窮屈な人生もいったん休憩し、第二のモラトリアム満喫すっぞー!!と勉強もそこそこに遊びほうけるようになります。

また、学校の利害関係のない友人ってのは良いもので、もう鎧を着る必要もなく、素の自分で付き合っている内に、歪んだ自意識や過剰な承認欲求というのも段々と無くなっていきます。

加えて、海外特有のほめまくる文化で、ペペはすっごいね!今度のプロジェクト一緒にチーム組んでよ!なんて素直な悪意のない褒め言葉に囲まれる内に、やっと素直に「ありがとう」と感謝の気持ちを言えるようになりました。

 

学生の良いところって、なんと言っても時間が有り余っているところですよね。

長い休みには、モラトリアム恒例の自分探しの一人旅なんかをして、時には過去の自分を振り返ったりしてました。

何度も自己嫌悪から壁に頭を打ち付けたくなりながらも、一つ一つ自分の良いところ・悪いところを認知していき、徐々にではありますが、素直に自己を認知し、肯定出来るようになっていきました。

 

そうやって、晴れて妖怪男からようやく普通の人間に転生することが出来たのですが、そんな時、唐突に「もうやりたいことはやったし、別にいつ死んでもいいや」という悟り状態に陥ります。

といっても、別に生きる気力がなくなって自殺願望が出てきたとかそんなんじゃなくて、単純に自分の人生に満足しちゃって、欲というものがあんまり沸かなくなった感じです。

今急に死んだとしても、それはそれでまぁいいかぁ~みたいな状態。

 

3:自分の人生の使い道

                                       

上記悟り状態が続くうちに、やっぱり、これまでの自分のエネルギー源って、コンプレックスだったり高い承認欲求だったんだと気づかされました。

それが満たされた後に、自分の人生これからどう生きていこうってのを、すっごく青臭いですが、改めて真剣に考えてみました。

 

そして出た結論が、「これからは、自分の為でなく他人の為に人生を使おう」でした。

自分でも、凄く陳腐でナイーブな考えだなぁと思う一方で、捻くれて世の中斜めに見ている自分がこの結論を出せたことは凄く感慨深かいものもありました。

 

人間なんで、また想いが変わることもあるでしょうが、この時、この結論を出せたことは覚えておきたいし、そんな自分の想いは大事にしたいと思っています。

 

ただ、自分のリソースは限られているし、聖人君子でもないので全ての人類の為になんてスケールの大きいことはまだ思えません。

なのでせめて、自分が大切にしたいと思える人を本当に大事にして生きていこうと決意しました。

まさに、「男30にして志を立てる」ですね。惑わなくなるまではまだまだ修行が必要ですが、この立てた志は自分でも誇りにおもっているし、大事にしていきたいと思っています。

 

ここでやっと本稿の結論に至るのですが、この新たな人生の第一歩は、自分の一番大切な人、すなわち家族を作ることだと思いました。

 

結婚して家族を作って、子供が出来て、その子供が願わくば他人を大切にしようと思ってくれる人間に育って、また子供が結婚して想いの輪が広がっていったら、こんな素敵な事はないじゃないですか。

 

余談ですが、この決意をした後、仕事についても自分やお金の為にという優先順位を下げました。

稼げるかどうか、自分のキャリアにとってプラスになるかではなく、この仕事は他人の為になっているかどうかを考えるようになりました。

今、仕事をするさいには、これを優先順位一番の評価軸にしています。

 

そんなこんなで、このストーリーは完結です。

まだまだ、人間が出来ていないので惑うことも多いですが、これからも精進していきたいなぁと思っています。

 

以上、リアルではこんな自分語りを人に語りだしたら単なる痛い人(w)になってしまうので、ここに吐き出させていただきました。

 

最後まで退屈な自分語りにお付き合いいただいた方、どうもありがとうございました。

感謝しております。

 

人生は、縁と運とタイミング。

皆様に幸多からん事を願っております!